登山

【東京・高尾山】6号路で登る夏の高尾山

6号路で登る高尾山

都心から約1時間で行くことができる高尾山。

今回は6号路で登り1号路で下山するコースで歩いてきました。

6号路は沢沿いを歩くコースで「水のコース」とも言われています。

ここでは高尾山の登山コースやアクセス情報をはじめ、実際に登ったときの様子(6号路→1号路)を写真付きで紹介しています。

高尾山へ登ってみようと考えている方の参考になれば嬉しいです。

【高尾山】山の情報

高尾山の山の情報

基本情報とおすすめポイント

高尾山(たかおさん)

  • 標高:599m
  • 所在地:東京都八王子市
  • アクセス:京王線「高尾山口駅」下車、ケーブルカー乗り場、登山口まで徒歩約5分

おすすめポイント

  • 都心からアクセス良好
  • 登山コースが豊富でレベルや目的に応じた山歩きができる
  • 登山道が整備されており登山初心者でも登りやすい
  • 登山だけでなく観光目的でも楽しめる

「高尾山(たかおさん)」は東京都八王子市にある標高599mの山です。

都心から約1時間というアクセスの良さでありながら、大自然と山登りの楽しさを味わうことができます。

登山コースは1号路から6号路に加え稲荷山コースなど複数あり、それぞれ難易度や特徴が異なります。

そのため初心者から健脚者までレベルや目的に応じた山登りを楽しむことができます。

特に登山初心者にとっては、登山道が整備されていること、ケーブルカーやリフトもあることからチャレンジしやすい山だと思います。

高尾山の山頂からは、富士山や丹沢山地、関東平野を一望できます。

高尾山山頂は、富士山への良好な眺望を得られる地点として「関東の富士見100景」にも選定されています。

また、中腹には天狗伝説で知られる高尾山薬王院があったり、参道や山麓には名物のとろろそばや天狗焼、団子などのグルメも味わうことができ、観光と登山の両面を楽しむことができるのも魅力の一つです。

アクセス

電車の場合

高尾山への最寄り駅は京王線「高尾山口駅」です。

「高尾駅」でないことに注意してください!

京王線「高尾山口駅」で下車後、登山口、ケーブルカー乗り場「清滝駅」までは徒歩約5分です。

>>交通アクセス|高尾登山電鉄公式サイト(外部サイト)

ケーブルカー・リフトを利用する場合は、「高尾山きっぷ」「高尾山湯ったりきっぷ」がお得です

おとくなきっぷセット内容
高尾山きっぷ・京王線・井の頭線各駅~高尾山口駅までの割引乗車券(往復)
・高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復または片道)
高尾山湯ったりきっぷ・京王線・井の頭線各駅~高尾山口駅までの割引乗車券(往復)
・高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復)
・京王高尾山温泉 / 極楽湯の入館(タオルセット)、食事券

「高尾山きっぷ」は、京王線・井の頭線各駅~高尾山口駅までの往復割引乗車券高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復または片道)がセットになったものです。

京王線・井の頭線の各駅自動券売機(高尾山口駅を除く)または「TAMa-GO E-TICKETサイト(スマホ専用サイト)」で購入することができます。

「高尾山湯ったりきっぷ」は、京王線・井の頭線各駅~高尾山口駅までの往復割引乗車券高尾山ケーブルカーまたはリフトの割引乗車券(往復)京王高尾山温泉 / 極楽湯の入館(タオルセット)、食事券が全てセットになったものです。

京王線・井の頭線の各駅自動券売機(高尾山口駅を除く)で購入することができます。

>>おとくなきっぷ|京王電鉄(外部サイト)

車の場合

中央自動車道八王子JCT経由、圏央道高尾山ICを降りて新宿方面へ約5分です。

駐車場は、高尾山口駅そばに大型駐車場(有料)があります(詳細は高尾山電鉄公式サイト参照)。

>>交通アクセス|高尾登山電鉄公式サイト(外部サイト)

登山口、ケーブルカー乗り場「清滝駅」までは、「高尾山口駅」から徒歩約5分です。

ケーブルカー・リフト

高尾山には、ふもとから中腹(標高472m付近)の間を往復するケーブルカーとリフトがあります。

ケーブルカー・リフト乗り場(清滝駅・山麓駅)まで、「高尾山口駅」から徒歩約5分です。

ケーブルカー・リフトの終着駅(高尾山駅・山上駅)からは1号路に出ることができます。

区間乗車時間(片道)金額
ケーブルカー清滝駅⇔高尾山駅(標高472m)6分片道:大人490円、小児250円
往復:大人950円、小児470円
リフト山麓駅⇔山上駅(標高462m)12分片道:大人490円、小児250円
往復:大人950円、小児470円
  • 中学生以上は大人料金
  • ケーブルカーは小学生から小児料金となり、未就学児は大人1名につき1名無料
  • リフトは3歳から小児料金となり、3歳未満の小児は大人1名につき1名無料
  • 障がい者手帳をお持ちの方は、ケーブルカーのみ運賃の割引きあり

(2025年9月時点での情報)

ケーブルカーは15分間隔で運転し、片道約6分です。最大で135人を一度に運ぶことができます。

リフトは2人乗りで、片道約12分です。

運賃はケーブルカー・リフトとも同額です。

決済方法としては、現金、交通系ICカード、タッチ決済機能付きクレジットカード、TAMa-GO(QR認証)が利用できます。

また、ケーブルカー・リフトは、季節や曜日で運行時間が変動する点、天候等によって運休になることもある点に注意が必要です。

他にも、連休中や紅葉シーズンは行列ができるほどの混雑もあります。

ケーブルカー・リフトを利用する際は、事前に運行時間や運行状況を調べてから行くようにしましょう

>>ケーブルカー・リフト|高尾登山電鉄公式サイト(外部サイト)

登山コース

コース名全長時間説明
1号路(表参道コース)3.8km上り:1時間40分
下り:1時間20分
・薬王院の表参道でもあるメインコース
・舗装路が多く初心者にもオススメ
・途中に薬王院、さる園などの観光スポットあり
2号路(霞台ループコース)900m一周:40分・さる園を中心に高尾山の中腹を一周するループコース
・南斜面にはカシ類などの常緑樹を、北斜面にはイヌブナやブナ、カエデ類などの落葉樹をみることができる
3号路(かつら林コース)2.4km上り:60分
下り:50分
・1号路の浄心門を左に入り、高尾山の南斜面を山頂へと抜けるコース
・森を静かに、のんびり歩きたい方にオススメ
4号路(吊り橋コース)1.5km上り:50分
下り:40分
・1号路の浄心門を右に入り、高尾山の北斜面を歩くコース
・途中に吊り橋がある
5号路(山頂ループコース)900m一周:30分・山頂のすぐ下を一周するループコース
・短いコースなので散歩気分で気軽に楽しめる
6号路(びわ滝コース)3.3km上り:1時間40分
下り:1時間20分
・沢沿いを歩くコース
・水行道場である琵琶滝や岩屋大師などを見ることができる
・せせらぎや野鳥の声が楽しめる自然豊かなコース
・夏場に人気
稲荷山コース(尾根コース)3.1km上り:1時間40分
下り:1時間20分
・尾根道を歩くコース
・アップダウンがあり最も登山らしいコース
・コース中間の展望台(稲荷山山頂)からは東京都心方面が望める
高尾山・陣馬山コース15.3km5時間20分・山頂から一丁平、城山・景信山を経由して陣馬高原下へ至るロングコース
・健脚者向けのコース

(【参考】コースの特徴別紹介|高尾ビジターセンター登山コース|高尾山マガジン登山コース|高尾登山電鉄公式サイト

【高尾山】実際の登山の様子

高尾山の登山記録

登山ルートとタイムスケジュール

今回は、6号路で登って1号路で下山するコースで歩いてきました。

この日の情報

  • 時期:2025年9月初旬
  • 気温:33℃
  • 天気:晴れ
  • 日程:日帰り
  • 上り:6号路
  • 下り:1号路

服装

高尾山登山の服装

登山ルート

高尾山の登山ルート(6号路→1号路)

(【出典】YAMAPで作成)

タイムスケジュール

  • 9:00 高尾山口駅到着
  • 9:10 登山口到着(6号路)登山スタート
  • 9:20 琵琶滝
  • 10:40 山頂到着
    休憩
  • 11:30 下山開始(1号路)
  • 11:40 薬王院
  • 12:00 浄心門
  • 12:40 下山終了

登山の様子(写真あり)

新宿から電車で約1時間、高尾山口駅へ到着しました(9:00)。

高尾山口駅

今回は沢沿いを歩くコースの6号路で登っていきます!

高尾山口駅を出たら、まずはケーブルカー清滝駅に向かって歩いていきます。

ケーブルカー清滝駅に到着したら、左に入り舗装道路を直進していきます。

高尾山口駅から6号路登山道への道のり
高尾山口駅から6号路登山道への道のり

高尾山口駅から歩くこと約10分、6号路の登山道入り口に到着しました(9:10)。

高尾山登山道入口(6号路)

さぁ、登山スタートです!

高尾山(6号路)

流れる水の音を聞きながら沢沿いを歩いていきます。

水音が心地いいです。

高尾山(6号路)
高尾山(6号路)

この日の気温は33℃。木々に囲まれ日陰にはなっているものの、少し歩くとすぐに汗が出てきます。

高尾山(6号路)

琵琶びわ滝」に到着しました(9:20)。

琵琶びわ滝」は薬王院の水行道場の一つです。

ここからなら1号路にコース変更もできます。

琵琶滝

このまま6号路を進んでいきます。

琵琶滝
琵琶滝

琵琶滝のそばを通る道は、滝行を行う修行者が見えないよう目隠しされています。

この辺りから、道幅の狭いところや木の根や石がゴロゴロするところがでてきます。注意して進みましょう。

高尾山(6号路)
高尾山(6号路)

途中、川に降りれる箇所もあります。

高尾山(6号路)

どんどん歩きます。

道がぬかるんでいる箇所もでてきました。

高尾山(6号路)
高尾山(6号路)

大山橋へ到着しました。大山橋は6号路の行程2/3あたりにある橋です。

高尾山(6号路)

山頂までもう少しです!

ここからは足場が悪く道幅が狭いところもあるので注意が必要です。

高尾山(6号路)
高尾山(6号路)

落ちないよう注意しながら歩きます。

高尾山(6号路)

「飛び石」スポットへ到着しました(10:10)。

高尾山(6号路)

人気のスポットです!

「飛び石」を使って川の中を歩いていきます。

高尾山(6号路)
高尾山(6号路)

水につからないよう足場になる箇所を探しながら進みます。

高尾山(6号路)
高尾山(6号路)

「飛び石」スポットを無事渡り終えました!

「飛び石」スポットを抜けると、6号路最後にある長い階段です。

高尾山(6号路)

数年前にリニューアルされキレイになりました。

高尾山(6号路)

階段まだまだ続きます。いつもここで息切れしてしまいます。

階段を上り終えるとベンチがあります。ここで休憩することができます。

高尾山(6号路)

さあ、山頂まであとちょっとです!

高尾山(6号路)

1号路へ合流し、この坂を上ると山頂です。

高尾山(6号路)
高尾山山頂

山頂へ到着しました(10:40)!

高尾山(6号路)

約1時間半で登頂できました。

この日は天気がよくて青空がとってもきれいです。

高尾山山頂
高尾山山頂からの景色

山頂からは富士山や丹沢山地、関東平野を一望することができます。

この日はあいにく富士山は見えませんでした。

【参考】別日に撮影した高尾山山頂からの写真

高尾山からみる富士山

また、山頂にはやまびこ茶屋や高尾ビジターセンターがあります。

高尾山山頂
やまびこ茶屋
高尾山山頂
高尾ビジターセンター

>>やまびこ茶屋(外部サイト)

>>高尾ビジターセンター(外部サイト)

やまびこ茶屋ではお蕎麦やカレーライスなどが食べられます。

他にも、山頂付近にはトイレと水場もあります。

高尾山山頂

このお水は飲料水として使用することができます。

山頂で少し休憩して下山開始です(11:30)。

今回は1号路で下山していきます。

高尾山(1号路)
高尾山(1号路)

1号路は道幅も広く舗装されているので歩きやすいです。

高尾山(1号路)

薬王院へ到着しました(11:40)。

高尾山薬王院は1200年以上前の744年に開山された真言宗智山派の関東三大本山の一つです。

不動明王の化身「飯縄大権現(いづなだいごんげん)様」をご本尊とし、様々なご利益のあるパワースポットとして人気があります。

天狗が飯縄大権現様の眷属であることから高尾山は天狗信仰の霊山としても知られています。

>>高尾山薬王院(外部サイト)

薬王院での参拝を終え、先を進みます。

高尾山(1号路)
たこ杉
高尾山(1号路)
さる園

展望台へ到着しました(12:05)。

高尾山(1号路)

展望台のすぐそばには「高尾山スミカ」や「ビアマウント会場」があります。

高尾山スミカ

「高尾山スミカ」では食べ物やお土産が販売されています。

また、高尾山スミカの横を入っていくとケーブルカー駅へ行くことができます。

さらにここから5分ほど歩くとリフト乗り場へ行くことができます。

高尾山リフト乗り場
リフト乗り場

今回はケーブルカーとリフトは使わずこのまま歩いて下山します。

高尾山(1号路)
高尾山(1号路)

勾配が急な区間もありますが道路が舗装されているので歩きやすいです。

景色がキレイで、風も吹いて気持ちがいいです。

高尾山(1号路)
高尾山(1号路)

無事に下山しました(12:40)。

高尾山(1号路)

今回は下山後に、高尾山ふもとにある「髙橋家」でお蕎麦をいただきました。

髙橋家「とろろそば」
(冷やしとろろそば:1,150円(税込))

とろろには山菜のじゅんさいとウズラの卵がのっています。

「髙橋家」は、天保年間(1830~43年)創業の老舗のお蕎麦屋さんです。

そば粉六割ととろろと上質粉で練ったおそばが特徴です。

つるっとしたのど越しのお蕎麦が最高で、とろろとよくからんで美味しかったです!

>>蕎麦座 高尾山 髙橋家(外部サイト)

【高尾山】登山後の感想

今回は高尾山を6号路で登ってきました。

水の流れる音や鳥のさえずりを聞きながら森林の中を歩き、自然を満喫でき楽しかったです。

マイナスイオンに癒されました。

6号路は途中、飛び石などのアスレチック要素があるのもおもしろかったです。

ただ、沢沿いとはいえ気温30℃越えだとまだまだ暑い。

汗だくになりました。

お水は1.5L持って行ったのですが、下山までに全部飲み切ってしまいました。

また、登山道は基本的に整備されていて歩きやすいのですが、6号路は木の根や石がゴロゴロしたところ、道幅の狭いところ、ぬかるんでいたり滑りやすいところもあるので、登山靴やスニーカーで行くのがおすすめです。

飛び石スポットについて、今年は雨が少なかったせいか水がほとんどありませんでしたが、水量によってはスニーカーだと厳しいかもしれません。

今回は残念ながら山頂からの富士山は見えませんでしたが、天気がよく気持ちがよかったです。

参考資料

-登山